ゆるりと◎始まりのきっかけ【まほside】

こんにちは、市政をたのしむユニット:ゆるりと◎の吉澤です。

私とやぎちゃんが「市政」を「たのしむ」ようになった経緯を書いてみます。


共通の悲願は「選択的夫婦別姓」

2020年5月10日、わが子の初めての誕生日に、私は60名を超える参加者を迎えてオンライン勉強会を開催していました。初めての緊急事態宣言が出され、まだ多くの人たちがオンラインに不慣れだった頃です。(たった2年前なのに、もはや懐かしい。)

元々知り合いでしたが、行きつけのお店で会ったら言葉を交わすくらいの仲だったやぎちゃんをお誘いしたところ、参加してくれたのです。やぎちゃんが選択的夫婦別姓の実現を待ち望んでいることをいつどうして知ったんだろう…それも思い出せないくらい、自然に声をかけました。勉強会でも自分の思いを発言してくれて、課題や思いを共有できたことがとてもうれしかった記憶があります。


その後2020年9月、私が上田市議会に「選択的夫婦別姓についての議論を国に求める」主旨の請願を提出した時に、委員会と本会議を傍聴しないかと誘いました。請願の結果は、県内で初めての採択、しかも全議員さんに賛成いただく全会一致という喜ばしいものでした。

自分たちで政治にアプローチできる、声をあげると聞いてくれる人がいるということを実感する経験でした。

議会傍聴と議会報告会へ

初めての傍聴に行ってから、2人で政治や市政について話をすることが増えました。私だけだったら、請願が採択されて「あーよかった」で終わりになっていたけど、興味を持ってくれる友人がいる。しかもSNSで誰にともなく関心をつぶやいて共有できるようになりました。

2020年11月には議会報告会があり、Twitterでやけにやぎちゃんが盛り上がっていました。ぼんやり眺めていた私でしたが、「せっかくだから会場に行きませんか」と背中を押され、「そうだ、直近の定例会で私の出した請願が採択されたじゃないか」と思い出して、参加しました。
これまでの報告会に足を運ぶ市民は、そもそも人数が多くない上に、年齢層は高めで男性ばかり。20代30代の女性の参加は貴重ということもあってか、議員の皆さんはとても歓迎してくれました。


さらに12月には定例会があり、今度は一般質問の傍聴に行ってみようと議場へ出かけました。9月にも本会議を傍聴していたので、ずいぶんハードルが下がっていたように思います。社会見学のような気分でワクワク、ソワソワしながら、スケジュールと関心に合った質問をそれぞれ聞きました。


議会報告会と一般質問の傍聴、どちらも「おもしろかった」です。私にとっては、それぞれの生活に深く関係している市政がすぐ近くで決められているのに、「こんなにも理解が難しいのか!」という驚き、「わからないから知りたい」という探究心、「わからないからって関心を持たないのはマズイのでは…」という危機感を持つテーマになりました。

コーヒーを飲みながらゆるゆると

ある時、「政治について話すのって怖いけど、話せる場があったらいいですよね」とやぎちゃんが言うので、「話せる場」がないなら作ってみようということになりました。

やぎちゃんが言っていた「怖い」という感覚。「怖い」と言葉にすること。
わかるような気もするし、私の中のもやりとしたものも同じかもしれないけれど、「怖さ」として明確に意識したことはなかったので、とても新鮮でした。


私の中にもあるかもしれないその感覚を探ってみたい、話してみたらどうなるのか知りたい。

市政への探究心もありますが、私にとっては「市政」を題材に、他の人たちが何を考え、どんな言葉を使うのかを知りたい、共有したいという好奇心が強いのかもしれません。


コーヒーを飲みながら2人で話していたので、「#上田と市政とコーヒーと」というハッシュタグを作って、コーヒーを飲みながら話せる犀の角のカフェで。

企画から1年、さまざまなテーマを設けて月に1度、話してもいいし聞いてもいいというイベントをゆるゆると開催してきました。


飽きずに好奇心は続き、国政選挙を経て地方選挙を前にもっと色々やってみたくなってしまったので、やぎちゃんに相談しました。断られるだろうなという予想に反して、「ユニットとしてやりましょう」というお返事。妄想を広げて、色んな人を誘って突っ走りがちな私にはなかった「ユニット」という選択肢がまたもや新鮮でした。1人では持てなかった新しいイメージをもらって、力まずじっくりやってみようと思いました。

そんなこんなで動き出したのがこの「市政をたのしむユニット:ゆるりと◎」です。私とやぎちゃんの市政をめぐる探求はもうしばらく続く…と思います。笑